キトスム 御朱印部
2022.2.20
御朱印部活動報告(90)
石光寺/大来皇女
卍『石光寺/大来皇女』
奈良県葛城市染野387
天武天皇の第三皇子であった大津皇子は、4歳の頃に母の大田皇女を亡くしたので、その母の姉である大来皇女とは強い絆で結ばれていました。
しかし、後ろ盾の乏しかった大津皇子は天武天皇が崩御されると、持統天皇の子であった草壁皇子との皇位継承争いで、謀反の罪を着せられ誅殺されてしまいます。
御朱印には、大来皇女がそのことを哀しみ悼んで読んだ歌が書かれています。(万葉集)
い ふ 明 人 う
ろ た 日 に つ
せ か よ あ そ
と み り る み
わ や は わ の
が ま れ
見 を や
む
ひとりこの世に生きる私は、明日からは(弟を葬った)この二上山を弟と思って見ることにしようか。
儚い歌ですね…。
大来皇女は、石光寺にて大津皇子の菩提を弔ったそうです。